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P2G プロジェクト事例集成Ⅲ(2022)豪州・米州編

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本資料の概要

・発刊日:2022年3月22日
・体裁:PDF(ワード)84ページ+エクセルデータ
・定価:CD-ROM版・ダウンロード版:(本体価格60,000円+消費税)

本資料の特色

「Power to Gas」は、特に欧州で再生可能エネルギーの導入拡大を担保するエネルギー貯蔵技術として、またカーボンフリーのe-fuel製造技術として注目されてきました。「Power to Gas」は、風力発電や太陽光発電の巨大ファームの建設と水電解によるグリーン水素製造、ガスパイプラインへの注入によるエネルギー貯蔵という一連のチェーンだけでなく、その水素を活用した製鉄技術の革新、カーボンフリーアンモニア製造プロセスやe-fuelの製造、燃料電池車への直接供給、燃料電池による利用など、多岐にわたる水素バリューチェーンを実現しつつあります。欧州は長い準備期間を経て2020年7月に「欧州水素戦略(EU Hydrogen Strategy)」を公表し、EUが目標としている2050年までの気候中立や、パリ協定の目標達成という公約に沿って、水素を主要なエネルギー資源として位置付けるとともに、アフターコロナの経済再生戦略の柱として水素エネルギーを活用する事業戦略を打ち出しました。さらにここにきて、ウクライナへのロシアの軍事侵攻という情況に直面した西欧諸国では、エネルギー安全保障という面でロシアへの過度のエネルギー依存からの転換が急速に進むと思われます。再生可能エネルギーへの傾斜は、水素によるエネルギー貯蔵の具体化を必然的に招来することになるでしょう。
弊社が発刊する「Power to Gas事例集成(Ⅲ)」は、豪州、チリ、北米を対象としています。南米、オーストラリアでは、再生可能エネルギーによるグリーン水素製造を新しいエネルギー輸出産業として位置づけ、巨大な投資を呼び込む事業として巨大プロジェクトが計画されはじめており、その動向が注目されています。

本書の内容

【内容案内】
~~~~~~~目次~~~~~~~
第1章 豪州P2Gプロジェクト事例集成 4
1. 豪州における水素戦略と取り組み 4
(1)連邦水素国家戦略 4
(2)州政府の水素戦略 5
(3)各国との連携 6
(4)その他の取り組み 7
2. 豪州のP2Gプロジェクト分析 8
3. 豪州のP2Gプロジェクト個票 11
(1)「 Asian Renewable Energy Hub 」プロジェクト 11
(2)「 HyEnergy Zero Carbon Hydrogen 」プロジェクト 13
(3)「 Murchison 」プロジェクト 15
(4)「 Stanwell-Iwatani Galdstone project」プロジェクト 16
(5)「 H2-hub Gladstone (Queensland) 」プロジェクト 18
(6)「 Project GERI 」プロジェクト 19
(7)「 Project NEO」プロジェクト 20
(8)「 Origin Energy Tasmania’s Bell Bay 」プロジェクト 21
(9)「 Origin Energy – Kawasaki Heavy Industries Townsville project」プロジェクト 23
(10)「 Fortescue Metals Group – Bell Bay, Tasmania 」プロジェクト 24
(11)「 Dyno Nobel Renewable Hydrogen Project 」プロジェクト 25
(12)「 ABEL Energy Bell Bay Powerfuels 」プロジェクト 26
(13)「 Sun Metals Zinc Refinery」プロジェクト 27
(14)「 Sumitomo Queensland」プロジェクト 28
(15)「 Western Green Energy Hub 」プロジェクト 29
(16)「 Pacific Solar Hydrogen 」プロジェクト 30
(17)電解容量100MW以下の豪州P2Gプロジェクトリスト 31

第2章 米州P2Gプロジェクト事例集成(チリ・アメリカ・カナダ) 39
1. チリ:グリーン水素輸出国になるための国家戦略 42
2. チリのP2Gプロジェクト個票 44
(1)「Hy-Fi」プロジェクト 44
(2)「 Hoasis 」プロジェクト 45
(3)「 H2V Las Tortolas 」プロジェクト 46
(4)「 Haru Oni 」プロジェクト 47
(5)「 HNH 」プロジェクト 50
(6)「 HyEx 」プロジェクト 51
(7)「 Quintero LNG terminal 」プロジェクト 53
(8) 「 H2 Magallanes」プロジェクト 55
3. アメリカの水素戦略とP2Gプロジェクト 57
4. アメリカのP2Gプロジェクト個票 59
(1)「 Plug Power-Brookfield Renewable Susquehanna River 」プロジェクト 59
(2)「 Plug Power – Fort Worth 」プロジェクト 61
(3)「MMEX – Pecos, Texas 」プロジェクト 63
(4)「 NEL – Nikola 水素ステーション in USA 」プロジェクト 65
(5) 「 New York Science, Technology and Advanced Manufacturing Park 」Pj 67
(6)電解容量100MW以下のアメリカのP2Gプロジェクト 69
5. カナダの水素戦略とP2Gプロジェクト 74
6. カナダのP2Gプロジェクト個票 75
(1)「Sundance Hydrogen」プロジェクト 75
(2)「Recycle Carbone Varennes biofuels plant 」プロジェクト 77
(3)「 Air Liquide Becancour 」プロジェクト 79
(4)「 Evolugen H2 injection project 」プロジェクト 80
(5)「 Bruce Nuclear Generating Station 」プロジェクト 81
(6)「 Markham Energy Storage, Ontario 」プロジェクト 82

Power to Gasプロジェクトサンプル

(1)「 Asian Renewable Energy Hub 」プロジェクト

                  
①プロジェクトの概要
・プロジェクト名称 Asian Renewable Energy Hub
・実施場所 西オーストラリア州 イーストピルバラ地区
・参加企業、団体
NW Interconnected Power Pty Ltd(プロジェクト運営会社)
・スケジュール
2020年 西オーストラリア州政府から15GW規模の環境認可を取得
2025年 最終投資決定
2026年 建設開始
2027年から2028年 出荷開始
・関連 Web サイト
⇒ https://asianrehub.com/
⇒ https://www.pv-magazine-australia.com/2021/06/24/rapid-rejection-of-50-billion-renewable-energy-hub-raises-concerns/

②内容
「Asian Renewable Energy Hub」プロジェクトは、西オーストラリア州で26GWの再生可能エネルギーを発電するプロジェクトで、国内および輸出市場向けのグリーンアンモニアの大規模生産に使用される予定である。14GWの電解槽に電力を供給し、海水淡水化した水をグリーン水素に変換し、その水素の大部分をグリーンアンモニアに変換して日本や韓国に輸出する計画であったが、プロジェクトサイト近隣にある絶滅危惧種である渡り鳥や国際的に認められた湿地帯に、明らかに受け入れがたい環境影響を与えるとして、2021年6月に連邦政府が計画続行に必要な署名を拒否したことで、プロジェクトの再構築の必要が出てきている。

③主な構成機器の供給メーカー
水電解装置:不詳
型式:不詳
入力電力:14,000MW
H2 ガス生産能力: 3,111,111Nm3/h

(2)「 Hoasis 」プロジェクト

①プロジェクトの概要
・プロジェクト名称 Hoasis
・実施場所 チリ北部アントファガスタ
・参加企業、団体
TCI Gecomp(再生可能エネルギー会社)
・スケジュール 不詳
・関連 Web サイト
⇒ https://www.tci-gecomp.com/en/project/hoasis-2/ 
⇒ https://www.energiaestrategica.com/tci-gecomp-apuesta-fuerte-en-latinoamerica-con-el-proyecto-hoasis/
⇒TCI Gecompのその他のHydrogenプロジェクト https://www.tci-gecomp.com/en/green-hydrogen-projects/ 

②内容
スペインの再生可能エネルギー会社TCI Gecompは、日射量の多いチリ北部アントファガスタに、世界最大の3GW太陽光発電所と2GWの水電解プラントを建設し、年間約10万トンのグリーン水素を製造し、地域のさまざまな顧客に供給する「Hoasis」プロジェクトを計画している。副生する酸素も森林再生に活用するプロジェクト。アントファガスタ鉱業の脱炭素化プロセスにおける水素消費量を100%供給することができる。また、化学プラントの設置により25万トン/年のグリーンアンモニアと44万トン/年の尿素の生産でき、現在100%輸入されているチリの消費量の82%を供給することが可能。

③主な構成機器の供給メーカー
水電解装置:不詳
型式:不詳
入力電力:2GW
H2 ガス生産能力: 466667Nm3/h (年間約10万トン)